3/14 3号機の爆発は何だったのか?

最近大変興味深い海外の学者の発言がある。
中鬼さんの「中鬼と大鬼のふたりごと」より
「3号機の爆発は核爆発」:クリス・バスビー教授インタビュー和訳
まず最初に原子炉建屋内で水素爆発が起き、その直後に核爆発が使用済み燃料プールで起きたということですね。
証拠としてキセノンの同位体比率の発表があればとバスビー教授は言っています。
アーニー・ガンダーソン博士は緩やかな即発臨界爆発との分析です。
福島第一原発1号機3号機の爆発比較
使用済み燃料プールにMOX燃料集合体があったかどうか確認したかったのですがわかりませんでした。
プルサーマルを始めるために2010年8月に装荷されたMOX燃料集合体32体が10年以上3号機使用済み燃料プールにあった。
「福島第一原子力発電所3号機の使用済燃料プールにおいて現在保管して いるMOX新燃料は、発電所搬入後、10年以上の長期に亘り水中にて 保管されてきた。」



東京電力は、福島第一原発3号機で計画中のプルサーマルで使用するMOX燃料の第2回装荷分・燃料集合体32本を、フランスのメロックス社に発注し、すでに製造中であることを認めましたが、新たな疑惑が明らかになってきました。

前回の疑惑は、経済産業省原子力発電技術機構に依託した試験研究結果から、コジェマ社のMINAS法によるMOX燃料の品質が劣悪で、コジェマ社とメロックス工場製のMOXペレットは、プルトニウム均一度に問題があること、プルトニウム均一の検査方法の科学エッチング法がプルトニウムスポットを測定できず、制度も悪いこと等が指摘され、メロックス工場のMOX燃料製造能力が低く、東電が、福島一の3用に製造している燃料の品質が果たして保証されるのか、というものでした。
新たな疑惑は、コジェマ社のメロックス工場でMOXペレットを製造する際の、製造確認試験にプルトニウム入りのMOX燃料を使わずウラン燃料で済ませたというものです。これは、東電が2000年11月14日付けで経済産業省に出した「輸入燃料体検査申請書」の中で「実際の部材」を使ったといいながら、「実際はUO2燃料部材約80Kgを使用」となっていることから判明したものです。東電は、これまでのベルゴ社では実際のMOX燃料を使っていましたが、なぜ、メロックス社では、こんな呆れた手抜きをしたのでしょうか?理解に苦しみます。明解な説明が必要です。

http://www.ht-net21.ne.jp/~kannoyu/datugen/asatuyu/asatuyu129.html
ちなみに共用プールもMOX燃料集合体を保管できるように許可を取ってある。

本変更は、取替燃料の一部として、MOX燃料集合体を3号炉の使用済燃料プール並びに1号、2号、3号、4号、5号及び6号炉(以下「1〜6号炉」という。)の共用施設である使用済燃料共用プールにおいて取扱い及び貯蔵するものである。

http://www2.jnes.go.jp/atom-lib/online_doc/anzensinsa/fuku1-16/fuku1-16.html

東電は3月14〜15日に圧力容器を収納する原子炉格納容器の放射線量のデータから1〜3号機の燃料の損傷程度を推定した。3号機は同14日、放射線量が毎時167シーベルトにまで上昇。圧力容器内で燃料を覆う被覆管が割れたり溶けたりし、燃料が一部露出、25%損傷したとみている。

http://sankei.jp.msn.com/affairs/news/110406/dst11040619470049-n1.htm
福島第一原子力発電所・使用済み燃料

人工放射性希ガスのうち、表1に示す4つの放射性キセノンと放射性アルゴン(37Ar) は、 核爆発によって生成され、それらの核種の半減期(放射能が半分になる時間)が 9 時間か ら 35 日と適当な長さで、放出する放射線も測定しやすいため、核爆発の検知に利用される。 本稿では、“放射性キセノン”という用語が度々出てくるので、これを RX(Radioactive Xenon)と省略する。

CTBT 検証制度における放射性希ガスの探知と意義


福島第一原発正門付近、15日にも中性子線検出

東京電力は16日、福島第一原発の正門付近で15日にも中性子線が検出されたことを明らかにした。モニタリングカーによる計測で、15日午前1時30分と同40分にそれぞれ、1時間当たり0.02マイクロシーベルト、0.01マイクロシーベルト中性子線を検出したという。

 中性子線は同原発3号機が水素爆発を起こした後の14日にも検出され、再び検出できないレベルになっていた。

 中性子線は核分裂が起きた時に出てくるが、検出の原因は不明。

フランスの電気事業および原子力産業

アレバNC社(AREVA NC、旧、フランス核燃料会社コジェマ(COGEMA))
 コジェマ (COGEMA) は1976年1月にCEAの生産局が独立した、ウランの採掘事業、ウラン濃縮、原子燃料製造、再処理など原子燃料サイクル全般を手掛ける世界最大の原子力企業である。世界市場でPWR、BWRに向けの原子燃料を供給している。ラ・アーグ再処理工場、メロックスMOX燃料製造工場を所有・運転するほか、日本の電力会社の使用済燃料の再処理も行っている。ニジェール、カナダ、オーストラリア、カザフスタンにウラン採掘施設を所有する。2006年3月にアレバNCに名称を改称している。
 2008年4月から三菱重工と燃料製造ベースの協調関係が樹立している。2009年2月には東海村にある三菱原子燃料株式会社を継承したPWR、BWR用ウラン燃料、MOX燃料、および高温ガス炉用のウラン燃料を供給、再転換役務など、関連サービスを提供する総合原子燃料事業会社(出資比率:三菱重工35%、三菱マテリアル30%、AREVA30%、三菱商事5%)を設立することで合意している。2013年から操業を開始する予定である。そのほか原子燃料製造会社(出資比率は三菱重工50%、AREVA50%)を米国に設立することで協議を進めているなど、協調関係は一層拡大する見込みである。

MOX燃料、4月に日本へ 福島3号機と同タイプ 

環境保護団体グリーンピース・フランスは24日、フランスの核燃料工場で再処理されたプルトニウム・ウラン混合酸化物(MOX)燃料を積んだ輸送船が、4月上旬にも日本に向けて出発すると発表した。

 運搬されるMOX燃料は福島第1原発3号機で使われているものと同タイプ。同原発の事故による不安が広がる中、危険を伴う遠距離海上輸送を実施し、日本に新たな核燃料を届けることに同団体は「フランス政府も核燃料会社アレバ社も全く無責任だ」と批判を強めている。

 輸送船はフランス北西部ラアーグの再処理工場で加工されたMOX燃料を積み、4月4日の週にシェルブール港から日本に向けて出発する見通し。一方、アレバ社は「その時期に出発する予定はない」と出発の延期を示唆している。(共同)



高崎に設置されたCTBT放射性核種探知観測所における放射性核種探知状況

日本分析センターにおける空間放射線量率と希ガス濃度調査結果4


Update 13 April: radioactivity also measured in the southern hemisphere

http://www.cpdnp.jp/pdf/110330_Takasaki_report_Mar27.pdf